MARS MALT le Papillon~Gifu Tyou ギフチョウ~ Single Cask 2013-2019 58%
2013~2019年にてボトリング、カスクタイプはアメリカン・ホワイトオークを使用。ボトリング本数は576本となる ”マルスモルト ル・パピヨン”は、ウイスキー熟成に関わる自然環境を日本の蝶をモチーフに表現しているシリーズにあたる。今回は、ギフチョウをラベルデザインにセレクト。 なお、ラベル裏にはこのラベルデザインにこの写真を撮影した遅沢恭二氏のコメントが掲載されている。 ギフチョウについてのコメント(裏ラベルから) 20…
Ichiro’s Malt CHICHIBU NEW BORN MIZUNARA Hogshead 63%
2008年3月~2009年3月にてボトリング、カスクタイプは新樽のミズナラ・ホグスヘッドを使用。ボトリング本数は644本。2008年2月に稼働を開始した秩父蒸溜所のモルト原酒“ニューボーン”(ニューボーンとは「生まれたて」という意味し、ウイスキーでは出来立ての原酒を指す)をボトリングしたものにあたる。また使用した樽も国内のウイスキー愛好家はもとより、世界各国でも話題になっているミズナラの新樽を使用。しかも短期熟成のミズナラ原酒が製品化さ…
シングルモルトあかし 日本酒カスク 3年 50%
江井ヶ嶋酒造は兵庫県明石市にあり、日本酒造りが有名だがウイスキーつくりも以前から行っている。 このウイスキーは日本酒を貯蔵した樽に3年間貯蔵したとのこと。また、モルト本来の味をお愉しみいただくために、ノンチルフィルター(冷却ろ過無し)、ノンカラー(着色せず)で瓶詰めしている。 テイスティングコメント:香りは乳酸系酸味、少しピーティー。味わいはビタースウィート、なめらかでマイルド。
厚岸 ニューボーン ファウンデーションズ3 “ミズナラ” 55%
2016年に厚岸蒸留所は北海道道東、釧路と根室の中間に位置する漁師町厚岸町で創業。周囲の環境はスコットランド ・アイラ島を彷彿とさせる湿原地帯に囲まれた環境でウイスキーつくりをしているとのこと。ニューボーンは3年以上の熟成を重ねて初めて”ウイスキーとなるが、このシリーズはそのウイスキーになる前の原酒をリリースしたものにあたる。ちなみにまだボトリング設備を所有していないので、このシリーズは神戸にある酒造会社さんが請け負っている。2018年…
駒ヶ岳 ダブルセラーズ Bottled in 2019 47%
駒ヶ岳 ダブルセラーズ・シリーズは、マルス信州蒸溜所で蒸留した後、2カ所の異なる環境で熟成したモルト原酒をヴァッティングしたものにあたる。現在(2019年)本坊酒造は異なる場所にて3カ所の熟成樽庫を所有しており、そのタイプの貯蔵原酒から1樽ごとの個性を調和して造られるのをコンセプトにしている。このBottled in 2019はマルス信州蒸溜所とマルス屋久島エージングセラーで熟成された原酒をヴァッティング。また味わいに厚みを持たせるため…
長濱蒸留所 AMAHAGAN ワールドブレンデット エディションNo1 47%
滋賀県にある長濱蒸溜所の限定ボトリング。2016年の蒸留開始から2年が経ち将来のシングルモルトのリリースに向けウイスキー造りにとって最も重要な工程である”ブレンド”に焦点を当て、生み出されたブレンデッドモルトシリーズにあたる。ちなみに”AMAHAGAN”は逆から読むと”NAGAHAMA(長濱)”となる。海外のモルトウイスキーをベースに、長濱蒸溜所のモルトを絶妙にブレンドしており、そのモルティな風味を最大限に生かせるようアルコール度数47…
イチローズモルト 20年 スクエアボトル 46%
2004年にてボトリング、アウトターンは139本。原酒は羽生蒸留所のもを使用しており、イチローズモルト初期のボトリングの為720mlの容量で詰めてある(この後、国際的な規格の700ml詰めへと移行)。中身は20年以上の原酒を選び、シェリー樽で後熟したもの。
ニッカ キングスランド 43% 1990年代流通ボトル
ニッカウヰスキー創業40周年及び創業者の竹鶴政孝氏生誕80周年を記念して発売されたブレンデットウイスキーにあたる。1974年当初から4年間は俗にいう丸ビンのデザインで販売されており、その後は紐の封が施された角瓶のデザインへとリニューアルされている。また発売当初は髭のおじさんで有名なローリー卿のデザインが使用されていて1981年以降はニッカのエンブレムマークがあしらわれている。またファンシーボトルにポットスチル状のボトルデザインがなされた…
リカーランドキムラ イチローズモルト&グレーン 58.8%
ブレンデットウイスキーのため年数表記は無し。カスクタイプはT5ヴァージンフレンチオーク(T5はフランスのトロンセの木で、特に年輪幅の小さいものだけを使用したものを指す。特徴として、タンニン少な目で甘みやアロマが割とよく感じられる)を使用、瓶詰本数は310本。このカスクセレクトにはボトラーズブランドのウィスキーファインド・オーディン氏とトンプソンブラザーズ・フィル&サイモン氏、そしてリカーランドキムラのスタッフ・堀口氏が話し合ったとのこと…
イチローズモルト the GAME 7th 秩父 for SHINANOYA private botting 10th Anniversary 61.3%
2011~2017年にてボトリング、カスクタイプは マデイラホグスヘッドを使用。 2007年から続く信濃屋プライベートボトリングの10周年記念ボトルの第5弾にあたる。またこのthe GAMEシリーズはイチローズモルトと信濃屋のジョイントボトリングとして第7弾となるが、今回は初となる秩父蒸留所の原酒(それまでは羽生蒸留所を採用していた)を採用。2017年7月に信濃屋スピリッツバイヤー北梶氏が現地を訪問し、肥土氏、ブランドアンバサダーの川氏…
厚岸 ニューボーン Foundation1 60%
厚岸蒸留所の記念すべきニューボーン。このFoundationはシリーズとなっており第4弾まででるとのこと。第1弾は4~15カ月熟成にてノンピート麦芽でカスクタイプはバーボン樽を使用。
イチローズモルト秩父オン・ザ・ウェイ2015 55.5%
ボトリング本数は10,700本。中身は2009年から2012年までの個性豊かな原酒の数十樽と、一樽だけミズナラの樽を使用してブレンドしているとのこと。 テイスティングコメント:香りは深く穏やかな風味、ミントやレモンドロップのような爽やかさ。少し加水して更に広がる柔らかい甘さ。
イチローズモルト モルト&グレーン・リミテッドエディション ワールドブレンデットウイスキー 48%
年数表記無し。秩父蒸留所にある原酒の中からブレンドで力を発揮する原酒をキーモルトとして、秩父で熟成された個性豊かなモルトやグレーン原酒をバランスよくブレンド。 熟したプラムのまろやかな酸味、それを包む甘みは軽やかな綿菓子のようで、熟成を重ねた原酒の心地よい樽香が余韻としてアフターに優しく続く。 是非お薦めします。
イチローズモルト20年 1991 58.2%
1991~2011年にボトリング、250リットルサイズの ホグスヘッド使用。モダン・モルト・ウイスキー・マーケット2011年の時に販売された三陽物産株式会社オリジナルのイチローズモルトにあたる。2000年が最後の蒸溜となり、2004年には設備を完全に撤去してしまった羽生蒸溜所の貴重な原酒をシングルカスクにてボトリング。 テイスティングコメント:香りはフルーティー、ドライイチジクとハチミツ。味わいはメイプルシロップのスイートさに続いて、ハ…
SAKE SHOP SATO あかし アネホ・フィニッシュ 61%
2012~2017年瓶詰め。SAKE SHOP SATOオリジナルボトル(一部蒸留所シェア)にあたる。供給元である江井ヶ島酒造は、日本酒の仕込みの無い時期にウイスキーも造られており、幅広くお酒をつくっているところ。瀬戸内海の穏やかな気候で育まれたウイスキーで厳選されたホワイトオーク樽で3年熟成し、後熟成の樽として、厳選されたテキーラのアネホ樽で2年熟成とのこと。ちなみに著者の”WHISKEY And 6Pence”の江井ヶ島酒造のエピソ…
宮城峡 モスカテルウッド・フィニッシュ 46%
年数表記無しにて、2017年日本限定販売となりアウトターン3,500本。ノンチルフィルタードにて46度設定となる。ポルトガル南部・セトゥーバルで栽培されたモスカテルの酒精強化ワイン樽を使用して最後の約1年間フィニッシュをしている。ちなみにモスカテル樽を使用することはニッカとしては初の試みとなる。香りは爽やかな甘さにビターさが感じれて、マスカットを思わせるフレッシュさとモルト独特のの香ばしさが感じられる。味わいはフルーティーさが感じれて、…
余市 モスカテルウッド・フィニッシュ 46%
年数表記無し、2017年に日本限定販売にてアウトターン3,500本。ノンチルフィルタードにて46度設定となる。原酒をある程度熟成させた後にポルトガル南部のセトゥーバル地区で栽培されたぶどう品種・モスカテル種でつくられた酒精強化ワインを入れた樽に移し替えてさらに約1年間貯蔵・熟成をしている。ちなみにモスカテル樽を使用するのはニッカでは初の試みとなる。香りは芳醇な甘さとピートがバランスよく感じられる。味わいは麦芽とレーズンのような甘さ、蜂蜜…
ニッカウヰスキー 余市 ウッディ&バニラ 55%
年数表記無し(2014年後期まで12年の年数表記のあったボトルが販売されていた)。余市蒸留所限定ボトルにあたる。香りはバニラでとてもウッディさが目立ち溶剤のようにも思える。新樽にて熟成を促しているからか、ブドウの葉のようなニュアンスがよく想像される。味わいはタンニンを感じやすく甘くてビターさが目立つ。フィニッシュは長くとてもビター。