サンジバー ”キュンストラー” シークレット ハイランド 36年
SANSIBAR ”Kunstler” Secret Highland 36years
Distilled: 1983
Bottled: 2019
Age: about 36 yo
Strength:50.7%
Cask Type: Bourbon Barrel
Bottles: 243bottling
Comment: サンジバーは、1977年にドイツの観光地であるズィルト島で高級レストランとして知名度を誇る有名ブランド。ファッションや食料品、レストランで提供するワインのプライベートボトリングなどを行っていたが、ヨーロッパはおろかドイツでで高まるウイスキーの需要を受け、リンバーグウイスキーフェアの発起人でありウイスキーエジェンシーの創業者でもあるカーステン・エルーリッヒ氏とイェンス・ドレヴィッツ氏にプライベートボトリングの開発を依頼。 独自のブランドとしてリリースを開始したのが始まりとなっている。現在はイェンス氏がザンジバーウイスキーの代表となり、あくまでも味わいを重視したこだわりのセレクションで世界市場への進出に挑戦している。コンセプトとして、レストランから生まれた”ザンジバー”ブランドであることから、「一つの食卓を囲む」仲間との最高の時間を過ごすことを非常に重視しており、その為の商品選別には”究極の飲みやすさ”としての”Easy Drinking”をモットーとしているとのこと。 このキュンストラーシリーズの”キュンストラー”とはドイツ語で芸術家を意味する言葉。蒸留所を公表出来ない原酒はスコットランドの著名な女性風景画家が手掛けた蒸留所の絵画をラベルに採用。代表のイエンス氏が懇意にしているウイスキーショップのファイネスト・ウイスキー・ベルリンのために、樽を選定してデザインのアイデアも提供したジョイントボトル的な位置付けにあたる。ちなみに中身は資料が残っていないため、不明となるがラベルデザインがクライヌリッシュとブローラ蒸留所にあたることからどちらかの蒸留所の原酒ではないかと予測されている(ヒントになる蒸留年である1983年当時は「クライヌリッシュ」も「ブローラ」も両方稼動していたが、ザンジバーウイスキー代表のイェンス氏は特徴的なスモーキーな香りを感じることからブローラではないかと予測している)。
Tasting comment:香りは熟したオレンジ、アプリコット、スターフルーツ、生姜、蜜蝋、ドライフルーツ、枯れた森の土。味わいはとてもフルー ティ、熟したレモン、みかん、パイナップル、桃、ビターアーモンド、蜂蜜、ナッツ。余韻はペッパー、タルト、オレンジピール、ダークチョコレート、ハーブ。