Berta Oltre Le Vallo 43%

Berta Oltre Le Vallo 43%

登録日 2019年11月6日 登録者 ボトルカテゴリー Grappa ボトルタグ SOLD OUT

ベルタ オルトレ・イル・ヴァッロ

ベルタは現在ピエモンテ州にあるイタリア最高級グラッパのメーカーにあたり、もともとはブドウ作りをしていたベルタファミリーがグラッパを作り始めたのは1947年にさかのぼる。本来グラッパとはワインを生産したあとのブドウの皮を蒸留させた無色透明の安価な酒を意味することが多かったが、それを最高の食後酒としてのグラッパとして生み出したのがこのベルタが第一人者と言われている。原材料であるブドウの皮は同州の最高峰のワイナリーから直接買い付けし、独自の3基の蒸留器で蒸留後、フランス製バリックで何年も熟成をさせる。このグラッパ”オルトレ・イル・ヴァッロ”は2010年頃から販売されており、DIAGEO ITALIA社というウイスキーやリキュールのディストリビューターとのコラボレーションで誕生したとのこと。オルトレ・イル・ヴァッロの名前の由来だが、”ヴァッロ”とは2世紀にローマ帝国軍が現在のスコットランドとの国境に巡らせた城壁のことを指し、”オルトレ”はその向こうへという意味の単語で、つまり国境を分ける城壁の向こうへ渡る”防護柵を越えて”という意味を表している(vallo=ローマ軍が陣営の周囲にめぐらした防御柵)。誰も超える事のできなかった、バドリアヌスの長城の向こう側”スコットランド”と”モンフェッラート”が結ばれた事をイメージした、とても意味深なネーミングとなっている。使用しているブドウ品種はバルベーラ種100%の時もあればバローロ、バルベラダスティ、モスカートダスティをブレンドして使用している時もある。蒸溜後24ヶ月バリックで、その後24ヶ月シングルモルトスコッチウイスキーの樽で熟成(樽はラガヴーリン・カリラ・モートラック蒸留所から選んで使用)して瓶詰め。

テイスティングコメント:香りは先ず花のようなブーケを、そして最後にピートスモーク、モルト、蜂蜜を感じさせる香りに、干しブドウ、ドライフルーツアーモンドを伴う柔かで繊細なアロマ。初めのオレンジやへ―ゼルナッツの印象が、時とともに変化し最後にはタバコや蜂蜜を後口に感じる印象的な味わい。フィニッシュは花の蜜のような甘さとシャープな塩味、スモーキーさがうっすらと残る。