広島県廿日市市桜尾に拠点を置く中国醸造株式会社が、同地に設立した蒸留所”SAKURAO DISTILLERY”にてつくられている。操業は2018年からだが、中国醸造は100年以上に及ぶ酒造りの経験で培った蒸留技術をもっておりその技術を余すことなくそそぎこんでいるとのこと。
またボタニカルには、広島の特産ともいうべくものが使用されており、広島産のレモンはもちろんのこと、牡蠣の殻、ゆずやヒノキ、また桜尾の象徴でもある桜もボタニカルとして使用（このスタンダード版にはボタニカルは計9種使用とのこと)。またジュニパーベリーも広島産のものを使用している。
そして蒸留方法は2パターンで浸漬法とバスケット法を使い分けており、それぞれのボタニカルに適した方法で蒸留している。スティーピング方式(浸漬し香味を抽出)かバスケット方式(蒸気のみで香味を抽出)か、ボタニカルの特性によって使い分けることで、それぞれの特性を活かしながら香味・風味を反映させることができるのが理由。

テイスティングコメント：香りはしっかりとしたジュニパーベリー、 レモン。 徐々にオレンジ系のワックス、甘味とボタニカル由来の青っぽさがある。