キングスバリー ”ケルティック・ラベル” マッカラン 1991
KINGSBURY ”Celtic Label ” Macallan 1991
Distilled: 1991
Bottled: 2005
Age: about 14 yo
Strength: 57 %
Cask Type: Bourbon Cask
Bottles: 268 bottling
Comment: キングスバリー社は、スコットランド・アバディーンにて設立され、1989年よりシングルモルトのボトリングを開始し、ロンドンに事務所を構えた後も数々の伝説的なウイスキーをリリースしてきた、インディペンデント・ボトラー(独立瓶詰業者)にあたる。当時からシングルモルトの魅力や可能性を見出し、ウイスキーの個性を遺憾なく発揮するべく、樽の選定やシングルカスクという概念、ボトラーズでは流行していたチルフィルタレーションを使用しない姿勢など、強いこだわりを頑なに守ったリリースを続けてきたことが特徴として挙げられる。2012年からスプリングバンク蒸留所の創業一族であるGordon Wright(ゴードン・ライト)氏が同社代表として就任、ボトリングを監修することになってからボトリングの方向性である個性に変化が見られるようになってくる(特にラベルデザインのマイナーチェンジ)。また、キングスバリー社の初期のボトルには、「Eaglesome(イーグルサム)」という表記が見受けることが多いが、これは当時同蒸留所を所有していたケイデンヘッド社の子会社の名前であり、ライト氏の監修のもと、ボトリングが決定されていたことを示していると言われている。今回のこのボトルは当時のメインアイテムであったケルティック文字をラベルデザインとしてカスクストレングスでボトリングしていた通称”ケルティック・ラベル”の後継ボトルにあたり、ボトル監修には当時のスプリングバンク蒸留所のマネージャーであるジョンマクデューガル氏が関わったものとなっている。
Tasting comment: 香りはなめらかなフルーティーさ、甘いトフィーと軽く炒ったコーヒーの香ばしさ。味わいにもバニラや軽くキャラメルが香りのヒントと似たところが感じられ、バランスが取れた食感と口当たりとなっている。当時のマッカランではとても稀なカスクの個性があり、飲んでいくほどに興味深いものが楽しめる。 是非お薦めします。