シングルモルト宮城峡 ピーテッド
Single Malt MIYAGIKYO Peated
Distilled: –
Bottled: 2021
Age: about ‐yo
Strength: 52%
Cask Type: –
Bottles: 10,000bottling
Comment: 2024年に創業90周年を迎えるニッカウヰスキーが保有する多様な原酒や、原料や発酵などの製造工程によるウイスキーのつくり分けの歴史が生み出す奥深さに焦点を当てた“NIKKA DISCOVERYシリーズ”第1弾商品にあたるその後、2022、2023年とシリーズが続く)。ウイスキーの多様性や奥深さ、意外性を「発見する」シリーズとして展開を考えており、2021年の限定商品では“原材料の違いがもたらす個性”に着目し、『シングルモルト余市』『シングルモルト宮城峡』が持つシングルモルトならではの魅力はそのままに、隠れていた意外な個性を引き出した限定ボトルとしてリリース。またパッケージは、宮城峡のロゴを堂々と配し、シングルモルトであることを意識して表現しており、また通年商品のスモーク瓶とは異なり透明瓶を採用し、通年商品では隠されていた“ウイスキーの個性”が現れることを表現しているとのこと。ちなみにこのボトルの担当はチーフブレンダー尾崎 裕美氏。氏いわく、宮城峡モルトの知られざる魅力をお届けするというテーマにふさわしい原酒として、ヘビーピートタイプのモルトをセレクト。宮城峡らしさを備えつつしっかりピートを主張するこの希少な原酒を使いながら、かつてない「シングルモルト宮城峡」をつくりあげようと考えたらしい。上向きのラインアームを持つポットスチルで焚く宮城峡のヘビーピート原酒は、ピートをしっかり主張しつつ、エレガントさも併せ持っており、この個性を生かすため、ブレンドの骨格はライトピート原酒で組み立てている。原酒ごとに異なるピートの強弱を見極め、バランスを取りながら調整を繰り返し、宮城峡らしさとピートとの豊かな調和にたどり着いているとのこと。 宮城峡ならではの味わいとともに、ピーテッドモルト原酒だけでつくることによってもたらされる香味特徴をバランスよく感じることのできるアルコール分48%もこだわりぬいた部分だ。
Tasting comment: 香りは 蜂蜜や熟した果実を思わせる濃厚な⽢さを感じる。ピート⾹と調和したバニラやシナモンを思わせる樽のウッディな⾹り。味わいはレーズン、ドライチェリーのような⽢さと、軽快でありながらしっかりとしたピート感が調和している。フィニッシュはきりっとしたピートの余韻が、ビターチョコのようなコクのあるほろ苦さを伴って⻑くつづく。