ギイ・ピナール 1988 XO for BAR DORAS & SHINANOYA 40%
1988~2017年にてボトリング、リム―ザンオークカスク使用。アウトターン378本。 17世紀初めから自家畑で葡萄を栽培し、少量生産の蒸留酒を作り続けているギィ・ピナール家。1969年に収穫ぶどうを食べた子供がお腹を壊したことから、大きな決断を行い現地の生産者の中でもいち早くオーガニック農法を取り入れ、コニャック地方では珍しいビオ認定を取得している。またコニャック地方でも全ぶどう生産量の1%にも満たないフォル・ブランシュ種を復活・維持する伝統ある家族経営の作り手としても有名。このボトルは、東京・浅草 BAR DORAS オーナーバーテンダーの中森保貴氏が、現地を直接訪れて同社の経営にあたるジャン-バティスト・ピナール氏、その兄・ローラン・ピナール氏と親交を深めて一緒に厳選を重ねた原酒を瓶詰めしている(詳しくは書籍”旅するバーテンダー2”を参照)。
テイスティングコメント 香り:コニャックでは中々出てこない茶葉やパイプの葉の熟成された香り。
味わい:フローラルで軽やかなコニャックが造られるファン・ボア地区の概念を壊すパワフルさ、早熟なファン・ボア地区の熟成規定を超える28年熟成であってもストレスのない樽の風味に驚く。厚みのあるブドウ感がしっかりと出てきて、最後はギィ・ピナール家の長期熟成品特有のグァバ、スターフルーツ等の南国フルーツの余韻が支配する。グランドシャンパーニュ地区が一等地なだけでない、造り手の愛情そのものが表れることを証明した偉大なコニャック。(Tasted by BAR DORAS オーナーバテーンダー 中森保貴氏)
是非お薦めします。