ドメーヌ ボワニエル 1981 for SHINANOYA
Domaine Boingneres 1981 for SHINANOYA
Distilled: 1981
Bottled: –
Age: about yo
Strength: 48 %
Cask Type: European Oak
Bottles: 90 bottling
Comment: バ・アルマニャックのなかでも最上位となり”グラン”・バ・アルマニャックとも称される地で原料のぶどう栽培から蒸留、熟成、瓶詰まで、製造工程の最初から最後までを手がける「プロプリエテール」の伝統を受け継ぐ、ドメーヌ・ボワニエル。その原酒造りはオーナーのマーティン・ラフィット氏が人手を要する収穫期を除いてほとんど一人で携わり、製造工程のすべてにその情熱とこだわりが詰まった”メーカー”では出来ない希少なアルマニャック原酒を生み出しているとのこと。同社のスタートは1807年に遡り、ラフィット氏の母方も当たるボワニエル家が畑を購入し、ワインを醸造し販売していたとこから歴史が始まる。その傍らで、少量の蒸留も行なっていたとが始まりとなる。第2次世界大戦後には、レオン・ラフィット氏がボワニエル家の娘と結婚し、当主の死後はラフィット氏が全面的に経営を行うようになったという。彼は5年間に及ぶ戦争捕虜としての生活を乗り越え、40年近くもアルマニャックの生産に情熱を注いだアルマニャック界の伝説的人物。残念ながら1994年に彼は故人となりったが、その遺志を娘である現オーナーがしっかりと受け継ぎ、高品質アルマニャックを生産し続けている。今回のこのボトルは、信濃屋スピリッツバイヤーが現地を訪問し、同氏と共にテイスティングを行い、特別に譲り受けた1981年蒸留原酒。当時から希少品種であるフォルブランシュ種から生み出された1樽は、フォルブランシュ種のアルマニャックが持つ特有の力強く湧き上る葡萄感と高貴な熟成感が完璧なまでのバランスを発揮した仕上がりと思われる。
Tasting Comment:香りは、鼻腔を突き抜ける古酒特有のランシオ、イチジク、プルーン、腐葉土、トリュフ、ややスモーキーなオーク、奥からメンソールの煙草。味わいは、口に含むとオレンジケーキ、アプリコット、モンブラン、ババ・アルマニャック、カカオ、貴腐ワインの古酒、プーアル茶。フィニッシュは非常に長く続き、熟したグレープフルーツや桃の皮、紅茶、キニーネやカルダモンのスパイス。