ロンサカパ XO
Ron Zacapa XO
Distilled: –
Bottled: –
Age: about ‐ yo
Strength: 40 %
Cask Type: Cognac Cask Finish
Bottles: ‐ bottling
Comment: ロンサカパはグアテマラ東部にあるサカパ市という街から1976年、創立100周年を迎えた歴史的な出来事を祝うためにグアテマラ最大のラム酒造会社が、特別なラムを創ろうとしたことから始まっている。Ronの表記が付くラムは大体がモラセス(砂糖を精製した後に残った糖蜜)を使用して造られているのに対して、ロン サカパはより甘く、スムーズな味わいを生み出すため、凝縮させたサトウキビの一番搾り汁だけを使って造られているとのこと。これは通称”バージン・シュガーケイン・ハニー”と呼ばれ、ロン サカパの味わいの土台となっていると言われている。また、発酵ではパイナップルから抽出した独自の酵母(サッカロマイセス・セレヴィシエ)を使用しており、この独自の酵母がユニークなアロマの元となるため、最新の注意を払いながらゆっくりと発酵させている。そして、ロン サカパのボトルに巻かれたペタテ(ペタテは、古代マヤ王朝における時と空間、大地と空の融合の象徴として、古代マヤ人の末裔が暮らす三つの村で、一つ一つ全て手編みで作られている)は、マヤ文明の時代から脈々と受け継がれるグアテマラの伝統工芸で、ロン サカパのボトルに同じものが二つとないことを証明。そして海抜2300mにある”雲の上の家”と呼ばれる熟成庫で、このラムの複雑な味わいとキャラクターはゆっくりと完成されていく。ちなみに山岳地帯では空気が薄く、気圧が低いことによって、熟成の性質が平地とは異なるので、この類稀な場所での熟成は他で比較することがとても難しい。また、独自のソレラ・システムを使用しており、異なる種類の樽で熟成させることによって、一つ一つの樽の持つ多様なアロマや風味を熟成しているラムに付与することができるとのこと。このロンサカパXOは、熟成の最終段階でコニャック樽を仕上げに使用しており、6年~25年熟成の原酒をブレンドしてつくられる。
Tasting comment:香りは熟成したトースト・オーク、焦がしたキャラメル、ドライナッツ、マジパンとオレンジピールの見事なバランス。ハニーサックル(ツツジ科)の繊細な花の香りを背後に感じる。味わいは、長く続くスムースな甘みから、ダークチェリー・チョコレートやドライ・フルーツ、干しブドウ、ナツメヤシ、プルーン、イチジク、甘いオーク樽の風味、スパイスのクローブ、バニラ、シナモン、軽快なドライマンゴーやラズベリー、かすかなジンジャーのフィニッシュ。