mitosaya植物園蒸留所 FIELD STRAWBERRY 44%
mitosaya植物園蒸留所 フィールド ストロベリー
mitosaya薬草園蒸留所は2017年に千葉県・大多喜町に創業。廃園になった植物園を改装して造られている。名前の由来は「実と莢」からきていて「果実だけでなく、葉や根や種、時には莢までも使い、植物の可能性を拡張し、この場所でしかできないボタニカルブランデーを生みだす」という思いが込められているとのこと。主にEau de vie(オードヴィー)をつくるクラフトディスティラリーにあたり、また創業者の江口宏志氏はブックストア経営の経歴を持つ。江口氏は、ドイツのクラフトジンであるモンキー47に感銘を受けて、そのジンの開発に携わったクリストフ・ケラー氏の営むスティーレミューレ蒸留所に住み込みで教えを乞いたとのこと。今回のボトルには、いちご(実)、パープルセージ(葉)、ライススピリッツ 、梨が使用されている。
~mitosaya植物園蒸留所のボトル紹介から~
千葉県いすみ市の山間に居を構え、ご夫婦で自給自足の生活を行う、R工房のいちごを使ったオー・ド・ビーです。
初めて訪れた時、「自給自足」という言葉から連想するストイック生活を想像して伺うとあっさり裏切られました。セルフビルドで建てた家、その家を取り囲むようにいくつかの畑があり、古代米やサフラン、いちごなどを栽培しています。古代米で作る納豆キットや、麦を使ったストロー、極めつけはいちごごはん。彼らのアイデアとユーモアあふれる豊かな暮らしに驚きます。
中でもいちごは30年前に株分けしてもらった三株のいちごを増やして増やして、今や自宅の前一面のスペースがいちご畑になっています。FIELD STRAWBERRYという名前は、過保護に栽培されたいちごでも、かといって野いちごでもないというところから付けました。意外とその間のやりかたでいちごを育てている人っていないものです。
無農薬無化学肥料で育てられたそのいちごを、世の中ではとうにいちごの季節は終わった春の終わりに収穫させてもらいました。
今どきのいちごを見慣れた目からすると、あまりに小さくてまんまる。そのくせ赤みはしっかり強くて、手に取ると果汁がにじむほどに柔らかい。口に入れると甘みと同時に酸味がしっかりあります。
四人がかりで半日かけて収穫させてもらったいちごを、持ち帰ってその日のうちにライススピリッツに浸漬。じわじわと香りと色を引き出して6週間後蒸留した、いちごの魅力が凝縮したオー・ド・ビーに、苗目で採ったパープルセージのスピリッツをブレンドしています。