カポヴィッラ グラッパ アマローネ・タバコ 2012 46%

カポヴィッラ グラッパ アマローネ・タバコ 2012 46%

登録日 2019年3月20日 登録者 ボトルカテゴリー Grappa ボトルタグ IN STOCK

アマローネのグラッパにタバコの葉を浸漬させ更に蒸留・熟成した非常にレアなタイプ。

ヴィットリオ・カポヴィッラ氏の蒸留所には看板も無く、ウェブサイトも通信販売もやっていないとのこと。”私の造ったお酒が欲しいなら、ここまで来てください”と語る氏。彼は偉大なる蒸留酒の造り手であるだけではなく、偉大なる果物の造り手でもある。もともとは、ワインの醸造機械関係の仕事をしており、オーストリア、ドイツなどを回っていた。その際には、現地の小さな蒸留所を訪問する機会も多くあった。ドイツやオーストリアには、小さい自家生産を含めた蒸留所が数万ヶ所もあるのに対して、イタリアは僅か100ヶ所ほどしか存在しなかった。そんな状況をみて、彼の蒸留の対する情熱はしだいに高まり、ついに1986年、オーストリアの職人にオーダーメイドで蒸留器を作らせ、珍しい「湯煎」式の蒸留設備が出来あがることとなる。これにより、2回蒸留を行うことで一番大切である、デリケートなフルーツのアロマを引き出すことに成功。果物が完熟して、その個性が一番出る時期にのみ収穫することを最も重要とし、完熟した果物を圧搾して、何も加えることなく自然のままで発酵。酵母は果物自身が持っている自然のものを使い、蒸留には自然の純粋なマザーウォーターを使用とのこと。湯煎は100度を僅かに越えない温度でおこなっている。それより高い温度で蒸留すると、時間の短縮やコストを抑えることが出来るのだが、彼にとって一番大切な果物のアロマが蒸留と同時に気化してしまい、理想とするブランデーを造ることは出来なくなってしまう。さらに2回目は冷めてから、100度より低い温度でじっくり再蒸留させている。この方法により、タバコの葉の香りをゆっくりとスピリッツに浸透させて蒸留している。香りは上品なヒュミドールのよう。