バーランプ クラレンドン 17年
Bar Lamp CLARENDON 2004
Distilled: 2004
Bottled: 2022
Age: about 17 yo
Strength: 57.1%
Cask Type: –
Bottles: 135 bottling
Comment: クラレンドン蒸溜所は、現在ジャマイカに存在する6つの蒸溜所(2022年現在)のうちの1つであり、ロングポンドも保有するナショナルラムズオブジャマイカが保有する蒸溜所。その施設は11エーカーにも渡り、1755年にはモニマスクエステートが設立され、ジャマイカで最も古い歴史をもつ製糖工場と蒸溜所の1つである。今回の原酒は100%ポットスティルで蒸溜されたヘヴィーな酒質の原酒で、熟成年数17年のうち14年間というボトリングされるまでの殆どの期間が現地で熟成(トロピカルエイジング)されたため、よりエステリーなフレイバーが際立っているのが特徴となっている。また、この樽はポーランドに拠点を置くPrecious Liquors、銀座Bar Lamp、そして“REQUIEM”シリーズを展開するRudderの間で厳選されたもので、日本国内では大変珍しいスタイルで入手されている。
Tasting Comment: 香りは磨き上げたアンティーク家具、手入れ仕立ての革製品、マネキュア除光液、樟脳、古いストーブ、茹で上げたユリ根。味わいは熟したバナナと焼きたてのアップルパイ、アールグレイ紅茶、塩水浸けの黒オリーブ、黒ブドウの皮、煙草の煙、タイガーバーム、牧草。フィニッシュは熟したパイナップル、バナナの渋皮、スターアニス、リコリスやジンジャーのスパイス。力強く、非常に長く続く。他のジャマイカの蒸溜所と比較すると、より野性的なクラレンドンの原酒であるが、鼻に抜ける明確なトロピカルフルーツとのギャップがこの原酒をより一層魅力的なものに仕上げてくれている(ラダー北梶氏のコメントを参照)。