That lock pool has a charm.
久々に記憶に残るアイラウイスキーを開封しました。
Bottle Data
Wemyss Bowmore (1995~2014) H/Hcask 57.2%
このウィームスが、インディペンデントボトラーとして正式にスタートしたのはウイリアム・ウィームス氏が会社を設立して、シングルカスクを発売した2005年からとなります。 もともと、スコットランド・エジンバラ近郊にあるウィームス城のオーナーであり、長きに渡ってワイン商として活動して600年以上続く名家ウィームス家が元となります。
ウイスキーとの関わりも長かったらしく、19世紀にはジョンヘイグが同家の所有地に蒸留所を建てたことや、また今日においても所有する畑で作られた大麦が数多くの蒸留所で使用されているということも無視できない話です。
また近年に所有したKINGSBARNS蒸留所が本格稼動し、その動向には現地市場でも注目が集まっているようです。
そういった話題性を持つボトラーですが、もう一つ魅力を発揮しているのが、テイストの特徴を例えば”レモンスモーク”といった商品名(簡単なキャッチコピー)としてラベルに記載しているところだと思います。 実に香りや味の特徴をうまく言い当てており、ボトル自らが購入のアドバイスをしてくれているところも買い手の楽しみなところだと思います。
そして、リリースするボトルのほとんどは加水調整にて46%が多いのですが、ごく稀にウィームス氏の趣旨にすごく響いたものはカスクストレングスにて瓶詰します。今回のこのボウモアはまさに氏の心に強く残るものだったとのことです。 ちなみにキャッチコピーは”Rock Pool”。この意味深なフレーズも気になるところですね。
個人的にも近年稀に見る味わいだと思います。
ぜひ一度はお試しください。