イギリス系ラムを代表するエルドラードから限定ボトル入荷です

イギリス系ラムを代表するエルドラードから限定ボトル入荷です

投稿日 2025年10月20日, 投稿者 , カテゴリー 最新情報, With イギリス系ラムを代表するエルドラードから限定ボトル入荷です はコメントを受け付けていません

南米ガイアナに位置するデメララにてつくられるエルドラードから限定ボトルが2種入荷となりました。

なかなかこういったパフォーマンスをやってくれる銘柄ではないので、この機会にエルドラードの味わいの幅広さを楽しんでいただければと思います。

では、簡単にご紹介しますね。

El Dorado PM/DHE(エルドラード PM/DHE)

Distilled: 2014
Bottled: 2024
Age: about 10yo
Strength: 51.7%
Cask Type: Bourbon Barrel

コメント: PM/DHEというのは、ダブルウッデンポットスチル(木製の2連型ポットスチル)でつくられるPMマークの原酒と、ダブルレトルトポットスチルでつくられるDHEマークのハイエステルタイプの原酒をブレンドしたハイエステルブレンドラムのこと。いずれの原酒も2014年に蒸溜され、バーボンバレルで10年間熟成されています。とにかく、エステリーな部分が分かりやすくて飲んでみるとジャマイカ系ラムと思うほどに刺激が感じられます。そして、デメラララムにあるコクと甘みもあるので、熟成年数以上に楽しめそうです。

※PM(ポートモーラント)マークのラムは、胴の部分にグリーンハート材を使用したダブルウッデンポットスチルでつくられるラム。この蒸溜器はもともと、1732年にバービスのポートモーラントエステートに設置されていたもので、蒸溜所閉鎖後、いくつかの移設を経て1999年にダイアモンド蒸溜所へ設置されることになる。2器のポットスチルそれぞれにウォシュ(発酵液)を入れて蒸溜を行なう特殊な構造により、風味豊かで力強いラムが生み出される。
※DHE(ダイアモンドハイエステル)マークのラムは、イギリスのジョン・ドア社で1950年に製造されたやや小型のダブルレトルトポットスチルでつくられるラムです。エステル化に必要な酸を得るため、開放型発酵槽で、数か月に及ぶ長期間発酵を行った専用のウォッシュを使用。ゆっくりと蒸溜し、高い還流を維持することで、エステル含有量が1500g/hLを超えるラムが生まれる。

 

El Dorado LBI/DHE(エルドラードLBI/DHE)

Distilled: 2012
Bottled: 2024
Age: about  11yo
Strength: 57.0%
Cask Type: Bourbon Barrel

コメント:LBI/DHEは、フレンチサヴァルスチルからつくられるLBIマークの原酒とダブルレトルトポットスチルでつくられるDHEマークのハイエステルタイプの原酒をブレンドし、これまで隠し味に使用されてきたハイエステルラムを前面に打ち出しています。いずれの原酒も2012年に蒸溜され、バーボンバレルで11年間熟成されているとのこと。こちらは、オフィシャルと比べるとバナナのようなフルーティーさが分かりやすく、甘味が香りや味わいによく出ているかと思いました。イメージとしてはこちらはオフィシャルのポテンシャルを全体的にアップデートしたように感じました。

※LBI(ラ・ボンヌ・インテンション)マークのラムは、アイフロット蒸溜所から受け継がれた、フランスのサヴァル社製コラムスチルでつくられるラムのひとつ。もともとは、すでに閉鎖されたデメララ東海岸のラ・ボンヌ・インテンション エステートの蒸溜所で生産されていたもので、ハチミツを思わせる風味が特徴のミディアムボディのラムとのこと。
※DHE(ダイアモンドハイエステル)マークのラムは、イギリスのジョン・ドア社で1950年に製造されたやや小型のダブルレトルトポットスチルでつくられるラムです。エステル化に必要な酸を得るため、開放型発酵槽で、数か月に及ぶ長期間発酵を行った専用のウォッシュを使用。ゆっくりと蒸溜し、高い還流を維持することで、エステル含有量が1500g/hLを超えるラムが生まれる。

 

 

エルドラードはイギリス系ラムの代表格の一つとして昔から親しまれているラムで、南米ガイアナ共和国を流れるデメララ川の右岸に位置するデメララディスティラーズ社所有のダイアモンド蒸溜所でつくられています。歴史は長く、文化的遺産とも言うべき18世紀に作られた木製の蒸溜器を含む複数の蒸溜器が1つの蒸溜所内で稼働しているそうです。個人的には、2000年前後の時にエルドラード21年を初めて飲んだ時はとても感動したのを覚えています。自分の中では、同蒸留所はイギリス系ラムでの原点の一つなので、こういった限定リリースで原酒の幅の広さを伝えていただけるのはとても有難いです。

よければお試しいただけると幸いです。

では、またまた。