魅力的なマールを入荷しました

魅力的なマールを入荷しました

投稿日 2025年2月9日, 投稿者 , カテゴリー 最新情報, With 魅力的なマールを入荷しました はコメントを受け付けていません

マールが数本空いてしまったので、改めての入荷です。今回は興味深い作り手に加えて、年代の深いものも開封です。個人的にはわくわく感が止まりませんが。では、簡単にご紹介していきたいと思います。

 

ルー・デュモン マール・ド・ブルゴーニュ 1978

コメント:メゾン・ルー・デュモンといえば日本人醸造家の仲田晃司氏が設立したネゴシアン!マスコミにも多数取り上げられているし、ボク個人も氏の行動にはついついテンションが上がってしまいます。氏は、大学生時代にアルバイト先のフレンチレストランでワインに出会い、「いつか自分の手でワインを造ってみたい」という夢を抱き、1995年に単身渡仏をし、フランス語の勉強をしながら各地の醸造家の門を叩いて修行を重ね、1999年ヴィンテージから委託生産や瓶買いをはじめ、2000年7月7日にブルゴーニュ・ニュイ・サン・ジョルジュにルー・デュモンを設立しています(スゲー!)。その後、なんと2003年に念願だった醸造所をジュヴレ・シャンベルタンに開設。このボトルは1978年産のヴォーヌ・ロマネとニュイ・サン・ジョルジュのプルミエ・クリュ、そしてニュイ・サン・ジョルジュ・ヴィラージュを使用して造られていて(この時点でテンションアップです)、228Lの樽で8年間熟成された後に瓶詰めされたマールを購入し、タンクに返して上澄みとして挙がってきたものを再度ビン詰めしたものとのこと。1978年という年代にも驚きですが、使用された果皮にもどひゃーとなりました。飲んでみたら、情熱と冷静さを感じる奥ゆかしい味わいでした。

 

プスドール マール・ド・ブルゴーニュ30年

コメント:プス・ドールは、フランス・ブルゴーニュにて誰もが認めるヴォルネーの名門。しかもヴォルネーに3つのモノポールを所有し、造られるワインはプルミエ・クリュとグラン・クリュのみという(贅沢なラインナップでツッコミどころが満載です)。かつてはロマネ・コンティと同じ所有者デュヴォール・ブロシェ氏が所有していたことでも知られています。このドメーヌを語るとき欠かすことのできない人物がジェラール・ポテル氏かと思われますが、残念ながら1997年に氏は死去しています。このマールはジェラール・ポテル氏時代に造られた貴重な30年熟成のもの。現在ドメーヌは当時より沢山の畑を所有していますが(それもスゴイ土地ばかり)、当時の畑のみからの収穫と考えると、このマールはプス・ドールの看板ともいうべきヴォルネーのプルミエ・クリュ、クロ・ド・ラ・ブス・ドール(モノポール)、アン・カイユレ・クロ・デ・ソワサント・ウーヴレ(モノポール)、クロ・ドゥデニャック(モノポール)、アン・カイユレ(ワインに興味ないと呪文みたいに思えますな)などから造られたと考えられます。とにかく熟成年数もスゴイですが、使用したものも驚愕です。

 

ベルトラン・ダルヴィオ  シャトー・ド・ラ・ヴェル  マール・ド・ブルゴーニュ

コメント:シャトー ド ラ ヴェルはとにかく歴史が長く、1789年に起こったフランス革命以前から葡萄栽培を行っていました。9世代目にあたる偉大なるムルソーの生産者ベルトラン ダルヴィオ氏はとにかく温厚な性格と人格者で、ブドウ造りにも真面目さが伺えるほどに表現されていたと聞きます。しかし、2015年に引退をされており、その後はクレマンを委託でつくられているとしか聞いたことがありません。このマールは、赤ワインを造る段階で出るピノ ノワール種の圧搾滓から造られていて、シンプルに圧搾滓を蒸留し、樽熟させてから瓶詰め。マールを造る年はマールの質を高める為に圧搾を非常に軽めにらしく、圧搾滓にもかなりのアロマとワインが残っていると言われています。また、氏はマールを滅多につくらなかったらしく、おそらくこのボトルは希少なストックに数えられることになるかと思われます。

・・・という感じで開封しました。マールは飲まれている方が限られているジャンルのお酒かと思われますが、なかなか興味深い香りと味わいがあります。ワイン好きなら興味を持たれる可能性は高いのですけど・・・。シガーとチョコにも合わせやすいので、たまには飲んでみるのもいいですよ。では、またまた。