
信濃屋の和~Nagomi~からフルーティーなアイリッシュモルトを開封
近年アイリッシュモルトの人気も高まっていますね。今現在アイルランドには51か所の蒸留所(2024年現在稼働中及び生産準備中の蒸留所も含めて)があるそうで、海外でもウイスキーに注目が集まっているという雰囲気が感じられます。以前は衰退期で最小2か所まで蒸留所の数が減ったこともあるのですが、まさしくお酒というものは流行に乗ると凄まじい勢いがあるものですね。ちなみに現在、稼働中及び生産準備中の日本にあるウイスキー蒸留所は100か所以上あるそうです。
そこで、久々にアイリッシュシングルモルトを開封してみました。
また、数本気になるボトルを開封したので、そちらもご案内します。
ウイスキーエージェンシー アイリッシュシングルモルト 22年和-Nagomi- for Shinanoya
Distilled: 1991
Bottled: 2014
Age: about 22 yo
Strength: 52.1%
Cask Type: Bourbon Barrel
コメント: ザ・ウィスキー・エージェンシーと輸入元スリーリバーズ、信濃屋の厳選したコラボレーションボトルです。信濃屋の和〜NAGOMI〜ラベルシリーズ第5弾となり、こののラベルは当時ウイスキーエージェンシーのリリースした「Fight」シリーズをモチーフにアレンジし「Japanese Fight」として、「通俗水滸伝豪傑百八人・九紋龍史進」のデザインを採用したものです。とにかく2012年以降にリリースするアイリッシュモルトは今のウイスキー愛好家が求めるフルーティーな要素が凝縮した味わいでしたね。テイスティングコメントにもよく”トロピカルフルーツの盛り合わせ”みたいなセリフが多かった気がします。
BBR 復刻ラベル ベリーオウンセレクション ウエストポート 15年
Distilled: 1999
Bottled: 2014
Age: about 15 yo
Strength: 51.1%
Cask Type: –
Bottles: 212 bottling
コメント: 17世紀から続くロンドンの老舗酒商BBR(ベリーブラザーズ&ラッド)の100年以上前に使っていた伝統のあるラベルを再現した復刻ラベルでのボトリング。当時は、BBRスピリッツマネージャーのDouglas McIvor(ダグラス・マクルヴァ)氏の全面協力のもと、カスクをセレクトしていました(これ、けっこう凄いことです。要するにいい樽を選べるという話ですから)。ウエストポートはティースプーンモルトでボトリングとありますが、0.01%ほど混ざっただけなので実際はそのシングルモルトだと言っても過言ではないでしょうね。となみに今現在でグレン〇ーレンジのカスクストレングスが販売されたら、すごい話題になりそうだな、と思います。味わいは淡白で若いメロンとバニラ、緑を感じるハーブと軽くスパイスを感じます。
信濃屋 セレブレーション・オブ・ザ・カスク トマーチン 26年
Distilled: 1987
Bottled: 2014
Age: about 26 yo
Strength: 53.7%
Cask Type: Hogshead
Bottles: 257 bottling
コメント: 酒販店である信濃屋さんとモリソンファミリーの一員であるブライアン・モリソン氏とキーパー・オブ・ザ・クエイクを受賞している重鎮ケニー・マッカイ氏が率いる”モリソン&マッカイ”社とのジョイントボトルです。モリソン&マッカイの最高レンジである”セレブレーション・オブ・ザ・カスク”シリーズからのリリースの第二弾で、信濃屋さんは当時トマーチンのリリースだけでもけっこうありました。今思うととても贅沢なボトルをリリースしてくれていましたね。感謝です、本当に。味わいは定番のバニラと蜂蜜、フレッシュフルーツを連想するまとまった美味さがあります。
今回の開封したボトルは、当時の思い出もあって感慨深いものばかりです。ちょうど10年前にストックしたものばかりなので、まさしくひと昔前の味わいかと思います。ある意味、熟成を伴うお酒なので、ある意味時間を液体に詰め込んだものと考えることもあるかと。
よければよい時間と懐かしさとウイスキーを。
では、またまた。