フランソワ・ペイロー ヘリテージ 1960
Francois Peyrot Heritage 1960
Distilled: 1960
Bottled: 2019
Age: 45 yo over
Strength: 44.2%
Cask Type: –
Bottles: – bottling
Comment: 1893年にワインの生産を始めたジャン・バプティストの系譜である、ペイロー家は1956年にグランシャンパーニュ地区の超一等地でコニャックの蒸留と生産を開始。約25haの葡萄園を所有して家族経営にてプロプリエテールを行い、1971年に最初のコニャック(VSOP規格)を当時のペイロー家当主名の”フランソワ・ペイロー”として販売いている。このヘリテージ(遺産の意)は、フランソワ・ペイローの母であるマチルダが、ユニブラン種のぶどうを厳選し、1960年に蒸留したもののみを熟成。。蒸留から60年という時を経て、当時仕込んだアルコール度数は70%から44.2%になっていて、いい状態で熟成がおこなわれたと思われる。瓶詰めはブリュット・デ・フットで、これはフィルターを掛けずに、容器から直接瓶詰めすることを意味している。ただ熟成年数はコニャックの場合、一定期間の熟成を経て、ボンボン(ガラスの容器)に移されることがあるので、蒸留年-瓶詰め年が樽での熟成期間とは限りません場合が多いので45年以上の熟成とあるが、実際はそれ以上の年月が瓶詰めされていると考えられる。ちなみに解説文にCognac de grand mère Peyrot(おばあちゃんのコニャック)と銘打たれており、”マチルダ(おばあちゃん)が蒸留したヴィンテージコニャックというのも感慨深い。
Tasting comment: バニラとフルーツの優雅なアロマ、偉大な熟成を経た証であるランシオ香が感じられる。オークの熟成感、柔らかく、ビロードのよう感動体験を味わえる。
是非ともお薦めします。