
クープリ 2005 for バードラス 20周年アニバーサリー
COUPRIE 2005 pour BAR DORAS 20Ème Anniversaire
Distilled: 2005
Bottled: 2024
Age: about 19 yo
Strength: 52.6%
Cask Type: French Oak
Bottles: 240 bottling
Comment: 東京都にあるBAR DORAS(バードラス)の20周年アニバーサリーボトルの第一弾。ボトリングされたクープリはフランス・コニャック地方グランド・シャンパーニュ地区アンビルヴィーユ村にある、ブドウ栽培農家から始まった歴史を持つプロプリエテール生産者にあたる。DORASの中森氏いわく、クープリの持つ15ヘクタールの畑は石灰質土壌によりブドウが水分を欲して養分を吸い取ろうと地層深くまで根を張り丈夫なブドウが育つとのこと。グランド・シャンパーニュ地区の中でも、急斜面により日当たりと水捌けが申し分なく、まさしく真なる超一等地の黄金の3角地帯と云われているという。そこに氏は2017年から訪問し9代目現当主ローラン・クープリ氏にお会い、定番ボトルのテイスティングで長期熟成に耐えられる力強いボディとピュアなブドウ本来の味わいを確認。何度かの訪問をして親交を深めていき、2020年1月に4年連続での訪問、PBのボトリング直前段階で最終テイスティングを行い、クープリ家では世界初となるミレジム・カスクストレングスでのPBとしてアジア初上陸に繋がったという。ちなみにラベルデザインに使用された色合いは中森氏からは最初 ”DORASの扉の色がロイヤルブルーなので青色のラベルは可能でしょうか?”というリクエストに対し、”フランスだしナポレオンブルーでどうでしょう”と返答から決まったという。そしてラベル文字には記念ラベルで特別に“BAR DORAS 20ÈME ANNIVERSAIRE”を記載してもらうことにもなった。
Tasting Comment:ピュアで透き通り清涼感ある芳醇なブドウ本来の香りの中に無着色の白木、野生ミント、チューイングガムがほのかに香り、余分な甘みを削ぎ落としたかのような消去法の美学が表現されている。味わいはドライで化粧を一切しない素っぴんのブドウが芯にあり、クープリ氏そのままの温厚篤実ながら自信に満ちた分厚いボティと、アルコール度数以上に感じる一本筋の通ったドッシリと腰の座った余韻が広がりをみせることに(DORAS中森氏のテイスティングコメントを参照)。