Swell de Spirits Tenareze 1989 Swell ＆ Co

Distilled: 1989
Bottled: 2023
Age: about 33 yo
Strength: 55.9%
Cask Type: Hogshead
Bottles: ₋ bottling

Comment: フランスのインディペンデントボトラーであるSwell de Spirits（スウェル・ド・スピリッツ）は代表のMichael Barbaria（マイケル・バルバリア）氏が2021年に立ち上げ、ウイスキーのみならずアルマニャックやラムなど幅広いアイテムを扱っている。バルバリア氏はもともと航空検査技師だったという経歴の持ち主で、長年従事した航空業界にて世界各国を働きながら見聞した豊富な経験を持つ人物。その後フランスに戻り、エグザクティブMBAの取得のために勉強する傍ら、ウイスキーに興味を持ったことがきっかけでEMBAの知識を活かしつつ酒類業界に関わりたいと考え、自分の手で世界中の優れた蒸留酒を紹介することを見出したとのこと。Swell＆Co（スウェル＆コー）は、彼らのパートナーと共同購入をした樽のシリーズで、その洗練されたラベルデザインと相まって貴重な樽の数々がスピリッツの奥深さに導いてくれるロジックがあるという。このテナレーズはシリーズ第6弾目となり、アルマニャック・コニャックを専門とするドイツのボトラーGrape of the Artとのコラボレーションで行っている。

Tasting Comment: 香りはパイナップル、バナナ、クローブで煮込んだリンゴ、ヘアスプレー、アスファルトにこびりついた焦げたゴムのスリップ痕とほのかな硫黄の匂い、スターアニスを添えたプラムのコンポート、バニラファッジ、粉砂糖、オレンジの花の蜂蜜、ゼラニウムを伴う、エステル香がたっぷりの強烈な印象。味わいはオレンジの花の蜂蜜、バニラファッジ、クレームキャラメル、クレームブリュレ、ホイップクリームとスパン シュガーを添えたプラムのタルトタタン、グリーンゲージ（西洋プラム）、キーライムパイ、バノフィーパイ、チーズスフレの優しい口当たり。フィニッシュはバターを塗った温かいブリオッシュパンにライムマーマレードをトッピング（輸入元のテイスティングコメントを参照）。