グロペラン ファンボア 2010 ビオ
JEAN GROSPERRIN Fins Bois 2010 BIO
Distilled: 2010
Bottled: 2022
Age: about 11 yo
Strength: 46.8%
Cask Type: French Oak
Bottles: ₋ bottling
Comment: グロペランブランドを有するラ・ガバール社はフランス西部シャラント・マリティーム県下、シャラント川左岸にあるフランス最古の町のひとつで交通の要地として発達したサントに本社を構える、1992年創業のネゴシアン。先代のJean Grosperrin(ジャン・グロペラン)氏は地元シャラントで、コニャックやワインを商社に紹介する生産者との仲介役を担ってきており、そのビジネスの中で日々家族経営の小さな蒸留所を訪ね、色々な生産者を商社に紹介していく傍ら、同氏は各セラーで卓越したコニャック原酒が眠っていることに気が付くことに。そうした優良原酒が大手メーカーに買われ、膨大なブレンド用の一原酒として消えていくのを常に目の当たりしており、いつしかそれらを主役として扱いたいという思いに掻き立てられていくことになったという。その後、価値を理解してくれる人達にそれらを届けたいという想いから、自ら最良の原酒達を買い付け始め、今あるグロペランの礎が築かれているとのこと。1999年には、それらコレクションを販売すべく”ジャン・グロペラン コニャック コレクション”が誕生。これまで眠っていた素晴らしい原酒が少しずつマーケットに開放され始めたきっかけとなる。そして、2004年からは息子のGuilhem Grosperrin(ギレム・グロペラン)氏も合流し、現在では同ブランドの販売を一手に担っている。このボトルは、クールビヤックの近くの村、エルペスにある小さな農場で生産されており、この生産者はオードヴィーに豊かさと濃密さを与え、熟成によるプラス効果を大幅に高める”méthode grasse(メトード グラース)”と呼ばれる古代の蒸留方法(濃密で濃厚、オイリーな酒質を生む手法)を採用。また、コニャックにおける作付面積が1%程と言われるフォルブランシュ種を100%使用しているのも注目するところである。
Tasting Comment:香りは、熟したブドウ、アプリコット、古いソーテルヌ、シナモン、砂糖漬けの果物、ローストパイナップル。口当たりは柔らかく、味わい深く、オイリー。余韻は、非常に滑らかでスパイシー(輸入元のテイスティングコメント)。